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中国 “党”が“国家”の上に居座る国

2011年07月14日

 


【新唐人日本20117月15日付ニュース】北京の芸術家・郭蓋さんが先日、新しい漢字を創りました。簡体字の“党”の下に簡体字の“国”をくっつけました。一体、どんな意味合いが込められているのでしょうか。報道をご覧ください。
 
党と国を合体させたこの漢字、一体なんと読むべきか。郭さんが香港のアップディリーの記者に質問しました。
 
“略奪”の“奪”と同音で、Duo”(デュオー)と読むそうです。この字の意味を理解した農婦がいました。“この字の意味は、党が国家の上に居座っているということでしょう”と言ったそうです。
 
中国人権活動家 張建平氏:中国は党の国だから党が国の上 民族の上 憲法の上にあり、全てをリードしています」
 
郭さんのアトリエには考えさせられる芸術作品が2点あります。一つは先ほど取り上げた漢字。もう一つは彫刻です。手を振っている女性の身体に毛沢東の顔。亀の上に立っています。亀も毛沢東の顔です。つまり、二つの毛沢東の顔が異なる方向に向いており、人をどこに導きたいのかわからない、という意味だそうです。この作品を通じて、党と国家について考えて欲しいといいます。
 
反共産党活動家 陳凱氏:「厳格に言うと中国には政府は存在しない、あるのは“党王朝”だけ つまりいわゆる司法 警察 軍隊 行政機構 全ての企業。中国の企業 さらには宗教界まで、全てが党の利益に奉仕します。中国の廟や教会にさえ党の組織があります」
 
近年、中国の芸術家はパフォーマンスアートの手法で当局を揶揄しています。今年3月、芸術家グループが北京で“敏感地帯”と題した作品を披露。うち、参加者全員がジャスミンで縛られた作品があり、当局のジャスミン革命への恐怖を表しました。
 
観光客でにぎわう北京の798芸術区には毛沢東風刺で有名な高氏兄弟がいます。彼らの作品“跪いてざんげする毛沢東”はネット上で強烈な反響を引き起こしました。ただし、兄弟のブログは閉鎖されました。
 
7月1日、第1回共産党大会が開かれた浙江省嘉興の南湖では、13人の芸術家が共産党政権の崩壊を暗喩するパフォーマンスアート“沈没”を計画しました。
 
中国民主活動家 秦永敏氏:「中共が政権奪取後ソ連を模倣して、党が国家を操る政権を造りました。みなさんが見ているように世界の民主の流れが指し示しているように、政党はその党自身の利益しか代表できず、国家は代表できません。政党が国家を代表するとなると必然的に国家の恐喝者になります」
 
共産党当局への非難はリスクが伴います。郭蓋さんは今年3月、ネット上で“ジャスミンパフォーマンスアート”を報じたことで1ヶ月間拘束。高氏兄弟は1989年、鄧小平魏京生さんの釈放を求めたことで、14年間出国を禁止されました。“沈没”のパフォーマンスアートに参加した郭珍明さんによると、パフォーマンスの前に13人とも現地警察に連行され、その後地元に強制送還されたそうです。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
 (中国語)

 

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